LinuC レベル1 の認定を取得した

LinuCについて

LinuC(リナック)は、クラウド/DX時代のITエンジニアに求められる、システム構築から運用管理に必要とされるスキルを証明する技術者認定である。 LinuC - Wikipedia

LinuCLinux技術者認定の一種であり、今回はそのうちの一番基礎的なレベルであるレベル1を受験した。 LinuC 101 / 102 という2つの試験に両方合格することでレベル1の認定を受けることができる。

もともとLinuxの認定としてはLPICが有名だったが色々あって分裂したらしく、LinuCの運営元はかつてのLPICと同じところらしい。 今回受けるのは別にどっちでもよかったのだが、LinuCのほうが試験範囲がなんとなく現代的な気がしたのでLinuCを受験することにした。

受けた理由

Linux自体は4,5年ほど前から使っていて、そのとき必要な範囲を調べて問題なく使えてはいるものの体系的な知識を持ってないなと思ったため。

勉強

今回はLPI-Japanの認定教材であるLinuC教科書(あずき本)とスピードマスター問題集を使って勉強をした。

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試験範囲には各コマンドのオプションなど実際使うときには調べればいいだろうというようなものも結構あるので、完璧に覚えることは目指さず8割くらいを安定させることを目標にした。

資格勉強ではまず問題集から入って足りない知識を参考書で補完するのがいいらしいが、今回はどちらかというと合格というよりは満遍なく知りたかったので教科書の丸読みから入った。 まず101試験の範囲で

  1. 教科書の全部のセクションを読む
  2. 問題集の全部のセクションをやって解説を読む
  3. 教科書の各セクションをもう一回読む
  4. 問題集の各セクションをもう二回やる

という順序で勉強をしたところ、模擬試験で8割くらい取れるようになったので受験。合格したので102も同じ感じで勉強して受験した。 それぞれ3週間くらい勉強した(1日の勉強時間はまちまち)

成績

101試験

スコア693 / 合格点480

セクション 正解率
Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用 87%
ファイル・ディレクトリの操作と管理 90%
GNUUnixのコマンド 80%
リポジトリとパッケージ管理 87%
ハードウェア、ディスク、パーティションファイルシステム 90%

102試験

スコア666 / 合格点480

セクション 正解率
シェルとスクリプト 90%
ネットワークの基礎 92%
システム管理 66%
重要なシステムサービス 77%
セキュリティ 91%
オープンソースの文化 66%

何点満点なのかという情報がなぜか開示されていないのだが、合格点や正解率から恐らく800点なのではないかと思っている。どちらも8割を超えていそうなのでよかった。

感想

元々使っている範囲の知識は自分で調べていたので合格したからといっていきなり何かが変わるというわけではないが、当初の目的通りある程度包括的な知識がついた気がした。

最近CTFに何度か参加しており、今回の試験範囲で問われるような知識が必要になる問題もあるようなので役に立つかもしれない。 一応レベル2の教科書も買ってみたが、自分には現状あまり必要にはならない範囲のようなのでしばらくは受験しないと思う。