新ジャンル:英会話サーモンラン

Speakを始めてから1か月以上2か月未満が経った。

www.speak.com

英語について

だいたいの日本人は英語を話せるようになりたいと思うが、僕もそう思っている。

僕は高校入学直後から1年生の終わりごろまで勉強というものを完全に諦めていた時期があり、英語ももちろん嫌いだった。 具体的には1年生の間に受けた英語Ⅰと英文法の定期テストほぼすべてで赤点を取ったり、河合塾の全国模試で英語の偏差値が35だったりした。 2年生に上がる際に思い付きで理系選択をしたので受験のために多少勉強するようになったが、それでも英語にはずっと苦手意識があった。

大学では物理学科に入学したので英語が苦手とは言っていられなくなり、英語に慣れるために学部2年のころに「海外ドラマやアニメなどを1日1話(30分くらい)観る」という日課を始めた。 PowerDVDというソフトにはDVDを英語音声で流しながら英語字幕と日本語字幕を同時に表示するという機能があるので、それを使ってTSUTAYAやGEOで借りたDVDを観ていた。 これは3年くらい続いたので、500時間くらいは海外の映像作品を見た計算になる。 結果としてリーディングやリスニングには割と効果があったのと、たくさん聞いたことで英語を読むときの発音もかなり改善されたと思う。 ただ、聞くだけで一切話していないので、スピーキングの能力は全く上がらなかった(当たり前)。 誰かスピーキングの練習相手になってくれんかな~と思いながら最近まで過ごしていた。

Speakについて

Speakは英会話の練習ができるアプリである。 AIと話せるということを売りにしていて、AI関連のトピックとして2か月ほど前にTwitterで若干話題になった。 Speakは有料アプリだが1週間のトライアル期間があり、その間は無料で使うことができる。 最近はずっと自宅にいるので、作業中ずっとAIと話してたら英会話がうまくなるんじゃないかと思い、Speakを始めてみることにした。

結果的には、作業中にAIと話すというのはあまりうまくいかなかった。 理由としては

  • やりとり一回ごとに画面をタップする必要があるので、作業ができない
  • AIの精度が微妙
  • 英語で話すのは日本語で話すのと違って結構頭を使うので、作業に割くリソースがない

など。

AIと話すのは断念したが、Speakはもともと英語学習アプリなのでAIと会話する以外のコンテンツもある。 形式はいろいろあるが、聞こえてきた英語をそのまま発音したり、聞こえてきた日本語を英語に直して発音したりするオーソドックスなもののほかに、録音された講師の音声を使ってまるで通話しているかのように英会話のレッスンを受けられるといったものもある。 どれもアプリの音声認識機能を使っているので、こちらの発言を聞いて正誤判定もしてくれる。音声認識だけで進行するので、画面のタップも必要ない。

これらのコンテンツはかなり気に入っているのだが、英会話表現を身に着けるには繰り返しが重要なため、同じ表現を何度も出題されたりすると退屈になることもある。 Speakをやってる間は頭を使って、耳も使って、口も使う。 なにか別のものと並行できないだろうか……?

英会話サーモンランがある生活

結論から言うと、Speakとサーモンランは同時に行うことが可能である。

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なぜなら、サーモンランは口を使わないし、頭も使わないからである。サーモンランをプレイしているとまるで頭を使っているかのような錯覚に襲われることがあるが、実際はほとんど反射でプレイしている(もう少し正確に言うと、脳の言語野を使わないということだと思うけど)。 逆にサーモンランでは目を使い、手を使うが、これらは英会話では使わない。 耳だけは役割が被ってしまうが、サーモンランで聞こえてくる音は言語として処理する必要はないため、サーモンランの音のせいで英会話に支障が出るということはほぼないようだった。

サーモンランは楽しいので、英会話の繰り返しによる退屈さをカバーできる。逆に英会話は有益なので、サーモンランの無益さをカバーできる。 僕は今のところこの方法で1日1~2時間ほど英語を勉強することに成功している。 Speakのサブスクは1年間なので、1年続けられれば少しはスピーキングがうまくなるかもしれない。

みなさんも英会話サーモンランにチャレンジしてみてはいかがだろうか。